
印鑑登録とは、印鑑がその人のものであるということを証明するための制度です。この印鑑登録は、印鑑を登録したことを示すための「印鑑登録証」を使用することで証明とすることができます。印鑑登録を管轄しているのは、それぞれの市町村ですので、その印鑑登録証のデザインなども市町村ごとに異なります。
まず、多くの市町村では印鑑登録証にカード型のものを採用していますが、手帳型のものを使用している市町村もあります。そしてこの印鑑登録で注意すべきところは、三文判は利用できないということです。三文判とは、大量に生産されており、同一の印影の印鑑がこの世に多数あると考えられる印鑑のことです。
例えば、100円ショップで販売されている印鑑がこれにあたります。自治体によっては、この三文判に分類されるような印鑑での印鑑登録を認めている場合もありますが、印鑑専門店できちんと実印を購入したほうが確実でしょう。
そして実際に使用する際には、印鑑登録の際に発行された印鑑登録カードを窓口に持参することで、印鑑登録の証明書を発行してもらうこともできます。この証明書を、印鑑証明を求めてきた団体などに提出することで、印鑑証明をおこなったことになるのです。
ちなみに「実印」という言葉をよく耳にしますが、これは「印鑑登録された印鑑」ということを意味しています。つまり、実印という種類の印鑑が売っているわけではなく、自治体に認められさえすれば、どんな種類の印鑑であっても「実印」として登録することができます。